バンカラうらしま雑記

脈絡なくなんでも書くブログ

元イチローさんへ。

3月21日。いや、ご自身の口で発表されたのは日をまたいだ22日でしたでしょうか。

まさか平成に「プロ野球選手イチロー」を置いていくことになるなんて想像もしていませんでした。

 

自分はかつて少年野球をしていました。

ただ当時憧れの古田選手のような打者にも捕手にもなることはできず、それどころか捕手としての練習さえさせてもらえずにもっぱらライトを守っていたのですが、それでもイチロー選手と同じ外野だと思うとなんだかワクワクしたものです。飯田さんにはなんだか申し訳ないですが。

  

ヤクルトファンとして忘れられないのはやはり1995年の日本シリーズでした。

記憶力がとても悪くてハッキリとは覚えていないのですが、スワローズは五冠王のイチロー選手をそれなりに封じ込めて日本一に輝いたと記憶しています。

ですがこれも不思議なもので、自分はイチロー選手が打たないことにヤキモキもしていたのです。がんばろうKOBEの旗印の下に戦っていた正義のブルーウェーブを負かすのが申し訳ないとかそういうワケではなく、ただただイチロー選手のヒットが見たい。

そう感じてしまったのもひとえにイチロー選手のスター性がなせるのもだったのだと思います。翌年は思う存分応援できて楽しかったです。ヤクルトはBクラスでしたが。

 

それからメジャーリーグに挑戦され、1年目からMVPを獲得してしまうような大活躍。その後10年に渡って200本安打を達成するなど、毎年のように輝かしい成績を残して来られました。

根っからのドラゴンズファンであり、愛知出身なのに中日に入団してくれないイチロー選手にときどき毒づいていた自分の父があなたのグッズを買い集めてしまうほどのファンになっていました。星野監督に申し訳なくなかったのでしょうか。

 

そしてつい先日、日本でのメジャー開幕戦において、引退。

 

後悔などあろうはずがありません。

会見でそうおっしゃっていましたね。その言葉はその通りの意味なのでしょう。

 

しかしファンとしては誰もが、どうしても引っかかっていることが一つだけあると思います。それはずばり「チャンピオンリング」です。メジャー移籍してからずっと、来年こそは取れるのでは、また来年こそはと期待し続けていましたが、最後までコレだけは叶いませんでした。

イチロー選手が獲得されていないというのはなんだか納得がいきません。

 

ですが、東京ドームの、あの見渡す限りのあなたのファン。あなたへの歓声。あなたへの涙。それこそがあなただけのチャンピオンリングだったのだと、そう思えてなりません。

なにか変なこと言ってます?

 

締まったところで、今まで本当にお疲れ様でした。球団の垣根を超えてファンを魅了する稀代のバットマンの勇士を見続けられたことを幸せに思います。

最後に、元イチローさんのこれからのご活躍もお祈り申し上げます。